2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590519
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小山 高敏 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (20234916)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | RNA分解酵素 / 血管内皮細胞 / 白血病細胞 / 骨髄腫 / RNase inhibitor |
Research Abstract |
細胞溶解液と細胞上清の分析により、RNase 1とRNase inhibitor (RI)はmRNA 及び蛋白質のレベルで血液細胞に異なったレベルで発現していることが判った.赤血球や白血病細胞では,RNase 1の発現は低いようであった.RI はあまねく血液細胞でも血管内皮細胞と同様に発現していた.一方,RNase活性はHUVECs細胞株EAhy926 細胞上清では血球細胞より高かった.無血清培地で培養すると,EAhy926では上清中のRNase活性は時間とともに増加するが,白血病細胞では徐々に低下した.研究成果の一部は,2013年のAmsterdamで開催される国際血栓止血学会で発表予定である. 多発性骨髄腫の新しい治療薬で免疫調節作用のあるレナリドマイド,併用薬デキサメサゾン,ボルテゾミブの血管内皮細胞や単球系細胞,骨髄腫細胞への凝固活性化効果を検討し,血管内皮細胞や単球に対するデキサメサゾンの組織因子発現増強作用,ボルテゾミブのアポトーシス誘導作用による凝固促進効果を見出し,論文発表した.骨髄腫細胞などの腫瘍細胞によるRNA/RNase発現との関連を探る礎となっている. 血管内皮細胞のRNase 1は病的に放出される細胞外RNAの作用から血管系を護っていることが示唆された.血球細胞や悪性細胞のRNA/RNase 1機構も血管や悪性細胞の恒常性の維持に貢献していることが示唆された.RNase 1とそのインヒビターは血管の恒常性の維持に重要であることが示唆され,今後の興味深い研究対象と考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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