2010 Fiscal Year Annual Research Report
呼気凝縮液中バイオマーカーの迅速診断法の開発と難治性喘息管理への応用
Project/Area Number |
22590526
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
片岡 幹男 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (50177391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴倉 美砂子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (30314694)
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Keywords | 呼気凝縮液 / 気管支喘息 / 免疫クロマト法 |
Research Abstract |
呼気凝縮液を用いて、好酸球性炎症と好中球性炎症を判別できるマーカーを見いだし、point of care testing (POCT)に応用可能な迅速診断法を確立する。迅速診断法として免疫クロマト法を用いて、短時間で判別できるデバイスを開発する。これを用いて気管支喘息患者、とりわけ重症難治性患者の気道炎症状態をベッドサイドで把握し、喘息患者の治療、管理に応用可能なシステムを構築することを考えた。 1.呼気凝縮液中の好酸球性マーカーと好中球性マーカーの検出と定量 これらのマーカーは呼気凝縮液中では非常に低濃度であることが予想され、微量定量法を確立するを行なった。呼気凝縮液中の好酸球性マーカーとして主要塩基性蛋白(MBP)が、好中球性マーカーとしては骨髄性ペルオキシダーゼ(MPO)が、ELISA法により測定可能であった。ELISAはサンドイッチ法により行い、免疫クロマトに応用可能な抗体をそれぞれ2種類選択した。 2.気道炎症判別デバイスの作製 免疫クロマトデバイを作成するための基礎的検討を行った。 (1)抗体の調整 ・金コロイド標識抗体の調整をした。 ・抗原特異的第二抗体を調整をした。 (2)免疫クロマトメンブレンの作製 ニトロセルロースメンブレンを用いて、金コロイド標識抗原特異抗体を塗布して、免疫クロマトメンブレンを作製するため、展開メンブレン選択、抗体濃度、調整バッファーの検討を行った。 3.呼気凝縮液の採取 健常人および喘息患者の呼気凝縮液の採取を行い、ELISA法により対象マーカーの測定が可能かの検討を行った。
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Research Products
(4 results)