2012 Fiscal Year Annual Research Report
EGFR遺伝子変異検査方法の精度向上を図り肺癌の個別化治療を樹立する
Project/Area Number |
22590531
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 洋一 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (20432974)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | 遺伝子検査学 |
Research Abstract |
長崎大学病院で2002年から2005年に手術が施行された病理病期がstageIA,IBの原発性肺癌241例を対象とした。そのうち肺腺癌は181例であった。その中で肺葉切除の対象となった145例の病理型を検討した結果、54例が組織学的な多型を有する混合型腺癌(mixed type adenocarcinoma)と診断された。54例中10例を、85歳以上、アスベスト-シス合併、未分化領域が存在するなどの理由で除外した。44例を対象として解析を行ったが、44例中6例から十分量のDNAを抽出することができなかったために、最終的に38例を解析対象とした。 38例に関して、パラフィン包埋標本で異なる病理亜型(BAC, Papillary, Acinar)が存在する部位を顕微鏡的に確認し、その部位に沿ってマイクロダイセクションを行った。病理亜型毎の検体より別々にDNAを抽出し、EGF受容体遺伝子変異解析を行った。38例中19例にEGF受容体遺伝子変異を認めた。遺伝子変異の検出について患者背景別に関連解析を行ったが、年齢、性別、病期、喫煙歴で相関のあるものは認めなかった。次に、腫瘍内におけるEGF受容体遺伝子変異のheterogeneityについて解析を行った。その結果、9例において腫瘍内におけるEGF受容体遺伝子変異の体遺伝子のheterogeneityが見つかった。遺伝子変異はPapillaryやAcinarと比較してBACにやや多く認められたが、統計学的な有意差は無かった。一方で腫瘍内のheterogeneityは喫煙歴を有する症例に有意に多く認められた(P=0.043)。Progression-free survival, Overall survivalとEGF遺伝子変異陽性および変異のheterogeneityとの統計学的な相関は認めなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)