2012 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌患者の血中遊離核酸を用いた新たな診断法の開発と個別化バイオマーカーの試み
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22590533
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
市川 大輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20347446)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | microRNA / 血漿 / 循環核酸 / バイオマーカー |
Research Abstract |
これまで報告してきた消化器癌担癌患者における末梢血液中の異常microRNA解析に引き続き、他の異常microRNA候補について更なる検討を試みた。 食道癌では、組織等の解析によって既に報告されているmiR17-92クラスターに存在するmiR-18aについて解析を行った。まず、miR-18aが食道癌細胞株や癌組織において、健常組織に比較して高値を示すことを確認した。続いて、食道癌担癌患者の血漿中miR-18aが健常者に比較して有意に高値であることを確認し、これらの値が術後に有意に低下することも確認した。また、ROC解析で、食道癌に対する血漿中miR-18a解析の診断的有用性が確認されたため、これら結果を報告した。 また、膵臓癌において、組織等の解析によって既に報告されているoncogenic miRNAs(miR-221)ならびにtumor suppressive miRNA(miR-375)について同様の血漿解析を行った。まず、miR-221が膵臓癌細胞株や癌組織において、健常組織に比較して高値を示すことを確認した。続いて、膵臓癌担癌患者における血漿中miR-221が、良性膵腫瘍や健常人血漿に比較して高い傾向であり、一方でmiR-375が低値であることを確認した。この値が、術前に比較して術後サンプルで有意に低下することも確認した。これらmiR-221解析は、遠隔転移症例や切除不能症例で高い傾向にあり、同解析の膵臓癌患者に対する存在診断としての有用性のみならず進行度予測にも有用である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)