2012 Fiscal Year Annual Research Report
アポEリッチHDL亜分画の変動とHDLホモジニアス法の反応性との関係について
Project/Area Number |
22590535
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
平山 哲 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10345506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井田 孝 順天堂大学, 医学部, 教授 (80260545)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ApoE-rich HDL / HDL-Cホモジニアス法 / 脂質異常症 / 非変性二次元電気泳動 |
Research Abstract |
【背 景】 高比重リポ蛋白(HDL)には、ApoE-rich HDLとApoE-poor HDLが存在する。HDL-Cホモジニアス法では、ApoE-rich HDLに対する反応性の試薬間差が存在し、HDL-C測定法の標準化は進んでいない。また、ApoE-rich HDLを含むHDL亜分画の長期保存の安定性についての検討は少なく、ApoE-rich HDLを精密に解析する方法も確立されていない。HDL-C測定法の標準化のために、ApoE-rich HDLの血中での特性と臨床的意義を明らかにする必要がある。 【目的】ApoE-rich HDL亜分画の分布と長期保存における亜分画の安定性を明らかにする。 【方 法】 12時間以上絶食後の正脂血症および脂質異常症からEDTA採血により新鮮血漿を採取した。血漿は4℃で保存し、保存時間の影響を0日, 2日, 7日後に比較した。ApoE-rich HDL亜分画の分布は、非変性二次元電気泳動(一次元目, 0.75%アガロースゲル; 二次元目, 2-15%濃度勾配ポリアクリルアミドゲル)で解析した。ApoE-rich HDL亜分画は、NC膜へ転写後に抗ApoE抗体と125Iでラベルした二次抗体を用いたWB法で検出した。 【結 果】 正脂血症(n=5)のApoE-rich HDLは、4℃保存後、保存時間の経過ともに小粒子分画がやや減少し、大粒子分画はやや増加した。既報との差異には、個人間のばらつきが大きく影響した。脂質異常症(n=7)では、4℃保存後、保存時間の経過ともに小粒子分画はやや増加した。ApoEに富むTGリッチリポ蛋白の存在のため、大粒子分画の変動はわずかであった。 【結 論】 ApoE-rich HDL亜分画は、4℃での長期保存の場合、LCATによる粒子成熟は影響を受け、小粒子や大粒子分画などのHDL亜分画の組成が変動する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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