2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590536
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 友章 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30384077)
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Keywords | 甲状腺乳頭癌 / B-raf遺伝子異常 / 臨床的悪性度 |
Research Abstract |
甲状腺穿刺吸引細胞診(FNA)にて甲状腺乳頭癌(PTC)と診断された33結節(33例)について術前のFNA検体におけるBRAF遺伝子変異(BRAF T1796A)の有無をPCR-restriction fragment length polymorphism(RFLP)法にて解析し、BRAF遺伝子変異陽性(BRAF(+))20結節およびBRAF遺伝子変異陰性(BRAF(-))13結節の各術前所見(腫瘍径、リンパ節転移疑い)、最終病理所見に違いがあるか検討した。腫瘍径はBraf(+)で縦径が短い傾向(p=0.591)があり、縦横比はBRAF(+)1.12±0.38、Braf(-) 1.66±0.60で有意差を認め、術前リンパ節転移に統計学的有意差は認めなかった。最終病理所見では、甲状腺外浸潤(Ex(+))はBRAF(+)15/20例、BRAF(-)1/13例にて有意差を認め(p-0.002)、リンパ節転移は有意な差を認めなかった(p=0.710)。針先に残存する極少量の甲状腺濾胞上皮細胞からBRAF遺伝子変異の方法が確立された。 さらに、今後、PTCのBRAF有無に関する長期予後を検討する上で、パラフィンに包埋されている甲状腺組織の薄切片からをQIAamp DNA FFPE Tissue(Qiagen社)を用いて抽出したDNAをRFLP法にてよりBRAF遺伝子異常の解析の解析が可能になり、術前の針先残存検体を用いた解析結果と一致していた。包埋されている甲状腺組織の薄切片からB-raf遺伝子変異を解析する方法がBRAF遺伝子変異の方法が確立された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
針先に残存する極少量の甲状腺濾胞上皮細胞およびパラフィンに包埋されている甲状腺組織の薄切片からDNAを安定的・高精度に抽出し、B-raf遺伝子変異を解析する方法が確立できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
この遺伝子変異が臨床上重要と考えられるのが、甲状腺微小乳頭癌であり、BRAF遺伝子変異と局所浸潤や遠隔転移といった臨床的悪性度に明らかな関連性が認められれば、手術の必要性や長期的な治療計画に極めて重要な臨床マーカーとして有用であると考え、まず、甲状腺微小乳頭癌BRAF遺伝子変異と臨床的悪性度の関連性を明らかにするためretrospectiveにパラフィンブロックからのB-rafT1796A変異解析方法を確立し、検討を行っている。
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