2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺炎症惹起インジウム低濃度曝露における生物学的モニタリング早期指標の確立
Project/Area Number |
22590550
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平田 美由紀 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30156674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 昭代 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10136484)
大前 和幸 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60118924)
田中 茂 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (60171758)
中野 真規子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70384906)
米本 孝二 久留米大学, 付置研究所, 講師 (90398090)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | インジウム / 健康影響 / モニタリング / 曝露指標 / 影響指標 |
Research Abstract |
【研究の目的】 インジウム作業者の尿インジウム濃度については血清インジウム濃度と比べて報告が少なく、バイオマーカーとしての妥当性が十分に検討されてこなかった。インジウムリサイクル作業者の尿を用いて、採尿時期、血清インジウム濃度と尿インジウム濃度の関係について調べ、尿インジウム濃度がインジウムの生物学的モニタリング指標として有効であるか検討した。 【研究結果】 インジウムリサイクル職場で働く作業者の平均血清インジウム濃度は5.0 µg/l、平均尿インジウム濃度(自宅早朝尿)は1.4 µg/lであり、尿濃度は血清濃度よりも低値であった。自宅早朝採尿のインジウム濃度と職場で採血した血清のインジウム濃度について高い相関が認められた。尿クレアチニン濃度で補正した尿インジウム濃度(µg/g cr)は、クレアチニン補正をしない値(µg/L)よりも血清インジウム濃度と相関がより高かった。職場での採尿は採尿時にインジウム外部汚染の可能性があり、モニタリング試料としては不適切と考えられた。生体内のインジウムの消失は遅く、週明けに採取した尿インジウム濃度と前週末に採血した血清インジウム濃度と高い相関が認められた。尿インジウム濃度と血清の間質性肺炎マーカーであるKL-6の間には、血清インジウム濃度と同じように量影響関係が認められた。 【成果まとめ】 自宅早朝尿のインジウム濃度はインジウム曝露の生物学的モニタリング指標として用いることができる。インジウムの生物学的半減期が長いので、採尿タイミングは作業日に関係なく随時でよいと考えられる。尿インジウム濃度は尿クレアチニン補正した値を使うことが薦められる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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