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2011 Fiscal Year Annual Research Report

男性夜勤交代勤務者における性腺機能と前立腺疾患リスク

Research Project

Project/Area Number 22590557
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

森河 裕子  金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
Keywords交代勤務 / 深夜勤務 / 前立腺がん / PSA / ハイドロキシデオキシグアノシン
Research Abstract

本研究は夜勤交代勤務が日内リズムの乱れからホルモン依存性のがん(男性においては前立腺がん)のリスクを高めるとの仮説を検証するために実施した。調査対象は富山県の軽金属製品製造工場の男性従業員である。2012年度は50歳以上の男性社員992人を対象に、前立腺腫瘍マーカーである血清PSA値(T-PSA、F-PSA,F-PSA/T-PSA比)およびDNA損傷の指標である尿中の8ハイドロキシデオキシグアノシン(80HDG)を測定した。また、質問紙調査により交代勤務歴とがん等の既往歴、生活習慣、身体所見を調査した。対象者992人のうち837人(84.4%)についてPSAの測定を行い、729人(73.5%)について80HDGを測定することができた。PSAを測定できた837人の勤務体制は常日勤593人、2交代勤務82人、3交代勤務(週番制)119人、3交代勤務(連操性)32人、その他11人であった。その他を除く4群間で血清PSA値を比較した。
PSAが4.0ng/ml以上と高値を示したのは28人(3.3%)、であった。勤務体制の4区分間で有所見率を比較したが、有意差はなかった。T-PSA値、F-PSA値、F-PSA/T一PSA比を4群間で比較した(Kruskal Wallis検定)が、T-PSA値には有意差はなかった。F-PSAは交代勤務者で有意に低い傾向がみられた。
尿中80HDG(クレアチニン補正値)は4群間で有意差が認められ、常日勤者が最も低値(345.8ng/ml)で、2交代(386.8ng/dl)、3交代(週番制)(406.0ng/dl)、3交代(連操性)(452.6ng/dl)と順に高くなっていた。夜勤交代勤務はDNAの損傷を促進する可能性が示唆された。
今後は夜勤交代勤務年数(暴露量)や交絡因子を含めて解析を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

生体資料の測定は終了し、その他情報の収集も90%ほどは終了した。

Strategy for Future Research Activity

PSA高値者の精密検査結果(がんの罹患の有無)を調査する。
暴露状況(交代勤務歴)、交絡要因に関する補完調査を行う。
収集した生体データおよび暴露歴、交絡要因等のレコードリンケージを行い、解析、まとめを行う。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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