2012 Fiscal Year Annual Research Report
末梢血全血解析法による血小板・白血球機能由来の動脈硬化指標の確立
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22590560
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
武田 裕司 山形大学, 医学部, 助教 (90302299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸茂 幹雄 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40333950)
若林 一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70220829)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 予防医学 / 動脈硬化 / 単球 / 血小板 / 血液 |
Research Abstract |
前年度までの高脂血症発症マウス・2型糖尿病ラットの解析に加え、平成24年度は、白血球と血小板の複合体形成能について検討を進めた。動脈硬化は、血管内の乱流形成部位に生じる事が知られている。この血液の物理的動態が、血小板を活性化させ、動脈硬化を亢進させていると想定されている。そこで、乱流形成時に白血球と血小板の複合体が生じるか試験管内で再現し、その複合体を全血測定が可能であるか検討した。その結果、試験管内での層流形成時では認められず、乱流形成時に形成・変動する血小板-白血球複合体を確認できた。 乱流形成時の特徴的変動として、単球-血小板複合体形成率が著しく上昇した。一方、顆粒球-血小板・リンパ球-血小板の複合体形成率は、有意に低下することが判明した。単球-血小板複合体は、不可逆的であり、一方、顆粒球/リンパ球-血小板複合体の乱流時の低下は一過性であった。乱流刺激により血小板上のP-selectinの上昇していたこと、単球と血小板の結合は、抗PSGL-1抗体により、有意に抑制されたことから、接着分子のP-selectinと、単球に発現しているPSGL-1を介した細胞間結合であると裏付けられた。動脈硬化の進行指標として、単球-血小板複合体の特異的上昇が重要な指標になると想定された。現在投稿準備中である。 前年度から継続していた、G-Kラットにおいては、B細胞の比率低下・T細胞比率上昇とTh2応答上昇について、論文投稿し受理された。また、動脈硬化感受性マウスにおける動脈硬化巣の改善とリンパ球の亜分画(CD3+CD4+CD45RBhigh)の減少については、現在投稿中である。これら、リンパ球集団の存在比率変化・血小板-白血球複合体比率変化が、動脈硬化危険因子指標として有用であると推察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)