2010 Fiscal Year Annual Research Report
一般健常集団における心血管リスクとしての血小板・内皮マイクロパーティクル
Project/Area Number |
22590565
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
安岡 逸 久留米大学, 医学部, 助教 (10461435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 久史 久留米大学, 医学部, 准教授 (60281531)
足達 寿 久留米大学, 医学部, 教授 (40212518)
梶本 英美 久留米大学, 循環器病研究所, 助教 (50349700)
姉川 敬裕 久留米大学, 医学部, 助教 (00511833)
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Keywords | 予防医学 / 動脈硬化 / 血圧脈波 / 心血管リスク |
Research Abstract |
本研究の目的: 一般健常人における血小板由来マイクロパーティクル(PDMP)および内皮由来マイクロパーティクル(EMP)の意義については、現在、知られていない。本研究では、申請者の所属する久留米大学心臓・血管内科が50年間追跡研究中である田主丸コホートにおいて、(1)末梢血PDMP数とEMP数の規定因子、特に他の心血管危険因子との関係、(2)心血管疾患サロゲートマーカー(頸動脈エコーIMTや血圧脈波検査AI)との関係、(3)3年次に予後追跡調査を行い、縦断的研究により心血管疾患発症・死亡との関係を明らかにすることである。以上、横断的研究(1)(2)および縦断的研究(3)を通じて心血管リスクとしての意義を明らかにすることを具体的目的とする。平成22年度は、田主丸住民健診のデータベース構築・基礎解析、ならびに高感度かつ高精度なEMP測定法開発を行った。 1. 田主丸健診: 平成21年5月~11月に大健診を10年間隔で定期施行した。一般住民健診に参加した約2,100名の一般健診、採血、栄養聞き取り調査、心電図、心エコー図、頸動脈エコー図、血圧脈波測定augmentation indexなどのデータを整理、入力し健診データベースを構築した。受診者が多く、入力項目が多いためこの作業に予想を上回る労力・経費が必要であった。 2. EMP・PDMP測定法の確立: 末梢血より純度の高いマイクロパーティクル分画を得る方法を確立した。すなわち、多血小板分画(platelet-rich plasma)さらに無血小板分画(platelet-poor plasma)を遠心分離法により精製。さらに超遠心を2回行った。健診サンプルは超遠心で得られたペレットを冷凍保存した。
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