2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590572
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
吉田 仁 大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 研究員 (00332453)
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Keywords | 職業的曝露 / 生物学的指標 / シクロホスファミド / 4ケトシクロホスファミド / フルオロウラシル / アルファフルオロベータアラニン |
Research Abstract |
医療従事者の抗がん剤への曝露量を明らかにすることを目的に、シクロホスファミドおよびフルオロウラシルの尿中代謝物の測定方法を検討した。シクロホスファミド代謝物のうち生物学的指標の候補として4ケトシクロホスファミドを選択した。フルオロウラシル代謝物のうち、生物学的指標の候補としてアルファフルオロベータアラニンを選択した。 策定した4ケトシクロホスファミドの前処理方法の概要は、以下の通り。尿をリン酸バッファで希釈した後に酢酸エチルによる抽出を行った。抽出液を濃縮して無水トリフルオロ酢酸を加えた後に、再び濃縮して分析用試料とした。アルファフルオロベータアラニンの前処理の概要は以下の通り。尿に水酸化ナトリウム水溶液およびS-エチルトリフルオロチオアセテートを加えて反応させた後に塩酸で中和し、反応物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾固した後、5%塩化アセチルnブチルアルコールを加えて反応させた後、アセトニトリルに転溶し分析用試料とした。いずれの試料もガスクロマトグラフ二重収束型質量分析計を用いて測定した。 国内2病院(病院A、B)で抗がん剤取り扱い状況の聞き取り調査および職場環境中抗がん剤汚染濃度の測定を行った。その結果、安全キャビネットなどからフルオロウラシルがほとんど検出されなかった病院Aでは抗がん剤調製担当の薬剤師の尿からアルファフルオロベータアラニンが検出されなかった(0/2人)。一方、フルオロウラシルの汚染がみられた病院Bでは、抗がん剤担当の一部の薬剤師の尿からアルファフルオロベータアラニンが検出された(3/5人)。
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Research Products
(12 results)