2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590587
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
加藤 匡宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60325363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 武 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
斉藤 功 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90253781)
山内 加奈子 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (20510283)
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Keywords | コホート研究 / 特定検診 / 自律神経系機 / 動脈硬化性疾患 / 危険因子 |
Research Abstract |
平成22年度6月から11月に実施された愛媛県大洲市において開始する「循環器疾患予防対策推進のためのコホート研究」の特定健診において約1000人(40歳から65歳)の研究協力者を得ることができ、自律神経系機能検査を実施した。これまでの実施実績より、本研究の実施予定人数は今後2年間で5000人を予定している。 本研究協力者に対しては、健診会場において問診票と生活習慣把握のためのアンケート、を配布した。このアンケートは、健康度評価(AO票)、健康関連QOL調査(SF-36日本語版ver2)、精神心理学的指標で構成されている。精神心理学的指標は、SOC(Sense of Coherence:首尾一貫感覚)の質問紙を用いた。SOCとは、人は潜在的に健康を維持し、促進しようとする能力を持っているということに注目した概念であり、ストレス対処・健康保持能力としての新しい指標になりうると考えられている。 自律神経系機能検査は、Pulse analyzer plusを4台用いて実施した。座位にて安静の後、右手示指にセンサーを装着し、専用のソフトウエアを用いて5分間の脈波をPCに読み込む。自律神経系機能の分析は時間領域分析と周波数領域分析を行なった。前者は5分間の記録からRR間隔の平均値と標準偏差から変動係数を算出した。後者は、スペクトラム解析により、心拍変動の低周波数領域と高周波数領域の成分を抽出し、それぞれの領域の係数を指標とした。本研究で収集した健診項目は次の通りである:特定健診での必須項目(BMI、検尿(糖・蛋白)、血圧(BP-103iII、日本コーリン)、血液検査(HDLコレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール)、GOT、GPT、γGTPP)および心電図である。本研究においてHVRと高血圧罹患者において有意な関連が認められた。
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