2011 Fiscal Year Annual Research Report
医療面接から認知行動療法に至る、医療従事者の面接技能の教育プログラムの開発研究
Project/Area Number |
22590596
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古川 壽亮 京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 有美 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (60423860)
渡辺 範雄 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 病院講師 (20464563)
木下 善弘 信州大学, 大学院・医学研究科, 助教 (50302667)
小川 成 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (90571688)
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Keywords | 支持的精神療法 / 認知行動療法 / 医療面接 |
Research Abstract |
医療の担い手についての科学的研究は医療の質を向上させるためにきわめて重要である。本研究では、精神医学的および行動医学的介入において必要な医療面接から支持的精神療法そして認知行動療法に至るまでの面接技能の教育プログラムを開発し、その有効性と実効性を実証することを目的として、具体的な教育プログラムとそのアウトカム測定の体系を開発することを目的とし、平成22年度は以下を行った 1)中野を中心にロールプレイを用いた支持的精神療法の演習 2)古川を中心にうつ病に対する認知行動療法を医師が行えるための簡易マニュアルを整備 3)さらにそれをワークショップで演習 4)各研究分担者が不安障害や統合失調症を対象に認知行動療法を施行 5)被訓練者は訓練開始時のWAI,ESなどを測定した 結果、2011年度末の時点で、計35名の大うつ病またはパニック障害の患者に認知行動療法を施行できた。大うつ病患者では平均13.5回(範囲:10-17回)のセッションが行われ、治療開始時と終結時でBDI-II得点が23.1(SD=11.2)から16.6(SD=11.4)点に減少した。これは前後比較の効果サイズで0.59に相当し、中等度以上の効果である。また、うち23名の患者ではWAI+ESが施行されており、最終年度にはさらにデータを増やした上で治療者-患者関係と効果の関係を検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に評価尺度および治療マニュアルを完成し、初年度と第2年度にトレーニングワークショップを行った上で、現時点で35名の患者に対する治療データが集積されている。現在もデータ集積中であるので、ほぼ計画通りの進捗であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
対象患者数、とくにWAIとESのデータが取れている患者数を増やし、できれば現在の倍の数のデータセットで、精神療法トレーニングの効果と治療者患者関係と治療効果の関連を明らかにするところまで研究を進めたい。
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Research Products
(4 results)