2012 Fiscal Year Annual Research Report
医療面接から認知行動療法に至る、医療従事者の面接技能の教育プログラムの開発研究
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22590596
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古川 壽亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90275123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 善弘 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (50302667)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 支持的精神療法 / 認知行動療法 / 医療面接 |
Research Abstract |
医療の担い手についての科学的研究は医療の質を向上させるためにきわめて重要である。本研究では、精神医学的および行動医学的介入において必要な医療面接から支持的精神療法そして認知行動療法に至るまでの面接技能の教育プログラムを開発し、その有効性と実効性を実証することを目的として、具体的な教育プログラムとそのアウトカム測定の体系を開発することを目的とし、平成22年度は以下を行った 1) 中野を中心にロールプレイを用いた支持的精神療法の演習。2) 古川を中心にうつ病に対する認知行動療法を医師が行えるための簡易マニュアルを整備。3) さらにそれをワークショップで演習。4) 各研究分担者が不安障害や統合失調症を対象に認知行動療法を施行。5) 被訓練者は訓練開始時のWAI, ESなどを測定した。 結果、計35名の大うつ病またはパニック障害の患者に認知行動療法を施行できた。大うつ病患者では平均13.5回(範囲:10-17回)のセッションが行われ、治療開始時と終結時でBDI-II得点が 23.1 (SD=11.2)から16.6 (SD=11.4)点に減少した。これは前後比較の効果サイズで0.59に相当し、中等度以上の効果であった。また、このうち23名についてWorking Alliance Inventory (0-84点)及びEmpathy Scale (0-70点)が測定されており、それぞれの得点は平均69.0点(SD=10.0、範囲:49-82)、平均56.4点(SD=7.0、範囲:38-65点)であった。WAI得点とES得点の相関は0.87であった。Working AllianceおよびEmpathyは十分に達成でき
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Telephone cognitive-behavioral therapy for subthreshold depression and presenteeism in workplace: a randomized controlled trial2012
Author(s)
Furukawa TA, Horikoshi M, Kawakami N, Kadota M, Sasaki M, Sekiya Y, Hosogoshi H, Kashimura M, Asano K, Terashima H, Iwasa K, Nagasaku M & Grothaus LC
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 7
Pages: e35330
DOI