2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590597
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
勢戸 祥介 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70270759)
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Keywords | ノロウイルス / ウイルス様中空粒子 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
ノロウイルス遺伝子型GII.2、 GII..3およびGII.4の分離株からウイルス様中空粒子(VLP)を作出し、これらを抗原としてモノクローナル抗体を作製した。GII.2VLPを免疫源として6クローン、GII.3VLPから19クローン、GII.4VLPから12クローンのモノクローナル抗体が得ら、これらのモノクローナル抗体は、免疫原用いたVLPにのみ特異的に結合するもの、免疫源に用いたVLPおよび他の遺伝子型のVLPに交叉反応を示すものが得られた。 1999年/2000年、2001年-2003年、2004年、2008年に変異を伴って流行したノロウイルス遺伝子型GII.2のVLP(99/00、01-03、04、08)を作出し、99/00VLPおよび08VLPに対するモノクローナル抗体を作製しその反応性を調べたところ、99/00VLP免疫マウスからは99/00、99/00と01-03、08以外、全てVLP特異的モノクローナル抗体が得られた、流行期毎の変異は抗原変異を伴っており、抗体逃避変異体である可能性が示唆された。 大阪市で検出されたノロウイルスの回顧的分子疫学的調査から、GII.4型ノロウイルスが4つの遺伝的クラスターに細分可能であること、GII.6型ノロウイルスが周期的に流行しておりカプシッド領域に周期的な変異および挿入・欠失が認められたので、それぞれVLP作製を行っている。また、2009/10流行期においてもGII.2型の流行が認められたので遺伝子解析を実施している。
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Research Products
(2 results)