2012 Fiscal Year Annual Research Report
前向きコホートによる川崎病冠動脈炎の長期経過の解明と関連要因探索のパイロット研究
Project/Area Number |
22590598
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40316097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓之 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80196865)
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
西尾 信宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00278631)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 川崎病 / 冠動脈 / 動脈硬化 / 成育医療 / 罹患率 |
Research Abstract |
研究の目的は、川崎病罹患が将来の心血管イベントや死亡のリスクとなるか、罹患者で若年からの動脈硬化の促進がみられるか、罹患者を長期間追跡観察して疫学的に解明することである。本研究期間中には、二方向から研究を行った。症例情報のデータベースを用いて記述および分析疫学研究を行った。悉皆性のある既存の調査データから、1999年10月から2012年9月の13年間に和歌山県下全域で発生した川崎病1415症例のデータベースを作成した。この期間の県下における川崎病の罹患率を算出して、全国疫学調査における県データとの検討を行った。1415例について冠動脈障害のリスク要因の解析を行った結果、免疫グロブリン超大量療法の普及後も川崎病発症時の年齢が重要な要因であり、好発年齢を挟んで低年齢層と高年齢層で冠動脈障害のリスクが高かった。パイロット研究参加者の協力を得て、3テスラMRI装置を用いて冠動脈撮影を行った。川崎病罹患後15年以上を経過し、急性期に明らかな冠動脈拡大・瘤形成を認めなかった症例では、壁肥厚は明らかでなかった。急性期に瘤形成しその後の冠動脈造影検査で退縮が確認されている症例で壁肥厚が疑われた。MRI撮影は放射線被曝がないため無症状の若年者の冠動脈の評価に適しているが、呼吸等の影響で撮像時間が長く、至適な検査プロトコルを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 第17回~第21回川崎病全国調査への和歌山県からの症例報告割合に関する検討2012
Author(s)
北野尚美,鈴木啓之,武内 崇,屋代真弓,上原里程,中村好一,柳川 洋,末永智浩,垣本信幸,吉川徳茂,渋田昌一,上村 茂,松尾健司,竹下達也,和歌山川崎病研究会
Organizer
第32回日本川崎病学会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20121000
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