2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民の基本健康診査結果を用いた要介護状態及び医療費の将来予測に関する実証研究
Project/Area Number |
22590617
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
谷原 真一 福岡大学, 医学部, 准教授 (40285771)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
|
Keywords | 医療費 / 介護保険 / 基本健康診査 / 国民健康保険 / 診療報酬明細書 |
Research Abstract |
F県T町において平成16年4月1日時点で国保一般加入者または老人医療(社保+国保)対象者かつ平成16年度の健康診断を受診した1,309名中、HbA1cを受診した540人(41.3%)について、平成16年4月から21年3月までの国保レセプトに記載された全ての傷病名の内、糖尿病(社会保険表章用疾病分類表(厚生労働省保険局)の中分類の402に該当する傷病名)を少なくとも一つ含むレセプトを有する人数を、1)平成16年度のみ、2)平成16年4月から平成21年3月まで、と期間を分割して算出した。集計はF県T町が収集したデータを匿名化及び連結不可能化した上で実施した。 HbA1cを低(4.3未満)、正常(4.3以上5.2未満、特定健診高値(5.2以上5.9未満)、従来健診高値(5,9以上6.5未満)、糖尿病型(6.5以上)に分類したカテゴリ別の人数(割合)は低、正常、特定健診高値、従来健診高値、糖尿病型の順にそれぞれ、1人(0.2%)、150人(27.8%)、245人(45.4%)、77人(14.3%)、67人(12.4%)であった。平成16年度に糖尿病を傷病名に含むレセプトを少なくとも1件以上認めた者の人数(割合)はそれぞれ13人(8.7%)、48人(19.6%)、37人(48.1%)、43人(64.2%)とHbA1cの上昇につれて割合が増加していた。 平成16年から20年までの期間に傷病名に糖尿病を含むレセプトを少なくとも1件以上確認できた者は正常、特定健診高値、従来健診高値、糖尿病型のそれぞれで46人(30.7%)、107人(43.7%)、66人(85.7%)、63(94.0%)であり、HbA1cの上昇につれて糖尿病での受診経験を有する者の割合は増加していた。また、糖尿病型と判定された者であっても、6%の者が5年間糖尿病では受診していないことが明らかになった。
|
Research Products
(1 results)