2012 Fiscal Year Annual Research Report
香粧品に配合する防腐剤から遊離するホルムアルデヒドの挙動と健康リスクに関する研究
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22590624
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
梶村 計志 大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 課長 (40250336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 崇広 大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (90516767)
田上 貴臣 大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (00321943)
淺田 安紀子 大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 研究員 (80622753)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 香粧品 / ホルムアルデヒド / 防腐剤 / クオタニウム-15 / ジアゾリジニルウレア / 分解物 |
Research Abstract |
これまでの検討から、ホルムアルデヒド(FA)ドナー型防腐剤は、水系の溶液中で速やかに分解し、分解物として存在することが明らかとなった。ドナー型防腐剤の分解挙動を解明し、分解物の活性について検討することは、極めて重要である。今年度は、クオタニウム-15(QN-15)の分解物を対象とし、抗菌活性について検討を行った。また、DMDMヒダントイン及びその分解物を対象とし分析法を開発した。1)QN-15及び分解の抗菌活性に関する検討 QN-15及びその分解物の好気性細菌に対する抗菌活性について検討した。QN-15が配合された化粧品中におけるホルムアルデヒド(FA)及びQN-15含量を測定したところ、106~493ppmに相当するFAが検出された。QN-15は、全ての化粧品から検出されなかった。各化粧品を対象とし、好気性細菌に対する殺菌活性を検討したところ、いずれの試料にも殺菌効果が認められ、FAが重要な役割をはたしていることが示された。また、FA以外の分解物の殺菌作用についても調査し、FA以外の分解物も殺菌効果を有することを明らかにした。さらに、QN-15本体の殺菌作用についても検討し、同様の殺菌効果を示すことを見出した。今年度における検討よりQN-15が配合された化粧品は、QN-15本体に加え、分解により遊離したFA及びFA以外の分解物も殺菌作用に寄与しており、結果として防腐効果が長期間ほぼ一定に保たれていることが明らかとなった。2)DMDMヒダントイン及びその分解物の分析法に関する検討我が国でも使用可能なドナー防腐剤のひとつであるDMDMヒダントイン及びその分解物を対象とし、HPLCによる分析法を開発した。また、市販の化粧品中における含有量の実態調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)