2012 Fiscal Year Annual Research Report
質量分析によるmicroRNAの網羅的検索とその法医学的応用
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22590626
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
橋谷田 真樹 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術専門員 (40374938)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | microRNA / 液体クロマトグラフ質量分析装置 / ラット / 死後経過時間 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
ノンコードRNAであるmicroRNA(miRNA)は,約20塩基の非常に短い一本鎖RNAであるが,高次生命現象や病態への関与が注目されている.死後も残存し,法医実務に有効なバイオマーカーとなる可能性を持つ. 本研究の目的は,質量分析装置(LC/MS/MS)を用いて,死後残存するmiRNAを網羅的に解析することが目的であったが,それは非常に困難であることが判明した.当初は,キャピラリー液体クロマトグラフを用いてある程度分離したtotalRNA試料を,nano-ESIでイオン化させ質量分析(MS)を行うはずであった.この方法であれば生体資料からから調整したmiRNAを直接解析することができ,解析時間や精度の問題を一気に解決できる.通常-7から-12価のイオンとして検出されるmiRNAをデコンボリューション処理することで,複雑なスペクトルから個々のmiRNAの正確な分子量を帰属することができる予定であった.しかし,totalRNAの状態では多種のRNAが様々な量で混在しており,得られるマススペクトルはかなり複雑なスペクトルとなり,未知物質のマススペクトルを一度に帰属するのは不可能であることが判明した. そこで,今年度はmiRNAを合成し,MSで測定するとどのようなスペクトルが得られるのか基礎的な実験を行った.これまでの実験で法医学的利用が期待できる3種のmiRNA(miR-1,miR-16,miR-122)を選択し,濃度約5pmol/μlに調整後,直接タンデムMSに注入した.その結果,いずれのmiRNAからも予想通りのマススペクトルが得られ,MSにてmiRNAの測定が可能であることを確認した. ストレスマーカーや死後経過時間の推定に応用できるmiRNAを確定し,その精製法を確立すれば,質量分析装置(LC/MS/MS)により一瞬に正確な結果を得ることができるであろう.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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