2012 Fiscal Year Annual Research Report
SNPタイピングのための簡便な蛍光APLP法によるDNA鑑定法の確立
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22590627
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
梅津 和夫 山形大学, 医学部, 准教授 (10091828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 勲 鳥取大学, 医学部, 准教授 (00093633)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | DNA鑑定 / 個人識別 / APLP法 / SNP / 総合同値確率 |
Research Abstract |
科学捜査におけるDNA鑑定はSTR (Short Tandem Repeat)を主に利用している。しかし、この方法は高い判定コストに加えて高度に変性したDNAの場合、再現性が悪いという欠点を有する。これに対してSNP (Single Nucleotide Polymorphism) は変性DNAにも適合可能であるが、STR検査に比し個々の個人識別能力は低く、判定法はより煩雑という欠点を有する。現在、色々なSNP判定法が開発され、一部はすでに市販されているが、ほとんど実用化されていない。 今回、われわれの開発したAPLP法(Amplified Product-Length Polymorphism analysis)を応用し、多数のSNPの同時判定を試みた。最初にHapMapのデータベースから高度の多型性を示す47個のSNPと性別を加えた48個の遺伝形質は予備実験を通して選択した。これらを4回に分けたPCRと4レーンでのポリアクリルアミドゲル電気泳動での簡便な検出法を確立した。 データベースに記されている各集団および300人の日本の集団の遺伝子頻度から個人識別における総合同値確率を求めたところ、アフリカ、ヨーロッパ、中国、日本のいずれの集団においても10のマイナス20乗レベルの個人識別には充分すぎる値が得られた。 理論的には、今回用いた145個のプライマーをワンチューブにいれて、共通プライマーに4色の蛍光プライマーをラベルすれば、一度のPCRと一度のシークエンサによる自動判定が可能となることが予想されたが、プライマー間での非特異的なバンドの出現などの問題点が生じ、高価な機器を必要とする蛍光ラベルは結果的には実用的な方法ではないと判断した。しかし、従来の機器で行なえる本システムは非常に安価で簡便な方法であるので、今後の活用が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)