2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590630
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
島田 一郎 福井大学, 医学部, 准教授 (20272908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 一裕 福井大学, 医学部, 客員教授 (80181676)
伊藤 慎治 九州大学, 医学部, 学術研究員 (30570585)
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Keywords | 瀰漫性肺胞傷害 / 高濃度酸素曝露 / 低酸素濃度曝露 / c-Myc / Galectin-3 / アポトーシス / インターロイキン6 / リゾチーム |
Research Abstract |
【in vivoの実験結果第94次日本法医学会学術全国集会にて発表】 空気と窒素を混合して飼育箱内の酸素濃度を6%に保ち、マウス(8週齢、雄、C57BL/6J)を2日、3日、4日間飼育した。 低酸素濃度状態の肺では、mRNAの発現が誘導されているものとして、 (1) 血管新生・線維化などの組織増殖に重要な役割果たすVascular endothelial growth factorc : VegfcのmRNAレベルが有意に上昇していた。 (2) Tissue inhibitor of metalloproteinases : Timp1、Timp4の発現も、有意に上昇していた。 (3) CRPなどの急性期蛋白の産生やB細胞の増殖を促すInterleukin 6 : I16は、高発現している個体もあったが、個体差が大きかった。 一方、mRNAの発現が抑制されているものとして、 (4) 細菌の細胞壁の糖蛋白を分解するLysozymes : Lyzs、Lzp-sの発現は、有意に抑制されており、生体防禦機構の破綻を示唆していた。 (5) また、哺乳類に於ける蛋白質の燐酸化による重要なシグナル伝達経路であるMitogen activated protein kinase kinase 6 : Map2k6の発現は、有意に抑制されていた。 【in vitroの実験結果第32回日本法医学会学術中部地方集会にて発表】 NIH/3T3細胞に対し、高濃度酸素を曝露した。時系列に従って細胞は円形に退行性変化して浮遊し易い状態となり、死細胞が増加し、c-MycおよびGalectin-3のmRNAが発現した。 Galectin-3は、主にマクロファージで発現する抗アポトーシス作用を有するレクチンであるが、これらの抗アポトーシス作用を超える、c-Myc発現などに伴うアポトーシスの進行が、高濃度酸素曝露に伴う細胞死の原因の一つである可能性があった。
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Research Products
(2 results)