2011 Fiscal Year Annual Research Report
不整脈源性右室心筋症原因遺伝子変異は胸腺リンパ体質の分子モデルか
Project/Area Number |
22590643
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
西尾 元 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90253260)
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Keywords | 突然死 |
Research Abstract |
本研究では、法医解剖の現場でしばしば経験される胸腺等の免疫臓器の肥大を伴った若年性突然死例のメカニズムに不整脈源性右室心筋症の原因遺伝子の変異が関与するのではないかとの仮説に基づき、遺伝子変異を導入したモデル動物の表現型の検討をおこなった。モデル動物の作成について、実際の法医剖検症例中に、心筋型リアノジン受容体遺伝子変異を伴った若年者の突然死症例があり、この症例が胸腺等の免疫臓器の肥大を伴っていたことから、この症例に発見された遺伝子変異を導入したモデル動物の作成を試みた。当該モデル動物の作成は、本研究課題採択前となる平成18年頃から作成を試みていたが、ベクターの構築、キメラマウスの作成段階でそれ以降のステップが原因不明で進行せず、本研究計画で予定した表現型の解析時期の遅れの原因となった。ベクターの再構築等数多くの再実験の結果、ようやくモデル動物の作成が完了し、平成24年度中にマウスの維持繁殖、タイピング等の経過をたどり解析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していたモデル動物の作成が順調でなかったため、モデル動物の表現型解析を行うという研究自体がおこなえていない。平成24年度中にこの問題はおおよそ解決され、モデル動物が作成され、平成24年度中に、モデル動物の繁殖飼育等実験可能な状態となった。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル動物を用いて、胸腺等の免疫臓器の肥大の有無や心臓における不整脈惹起の有無などについて、検討を行い得る用意が整った。
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