2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者糖尿病へのチアゾリジン、インクレチンの認知症発症抑制効果に関する縦断研究
Project/Area Number |
22590654
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
櫻井 孝 独立行政法人国立長寿医療研究センター, もの忘れセンター, 部長 (50335444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細井 孝之 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 臨床研究・治験推進部, 部長 (40240709)
徳田 治彦 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 臨床検査部, 部長 (10397325)
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Keywords | 高齢者糖尿病 / 認知症 / チアゾリジン / インクレチン / 縦断研究 |
Research Abstract |
目的:高齢者糖尿病においてインスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン誘導体)とインクレチン関連薬(DDP-IV阻害薬)を併用し、これらの薬剤の神経、脳血管への複合的な保護作用から、高齢者の脳機能が賦活・保持され、認知症の発症が抑制されることを明らかにすること。 デザイン:高齢の2型糖尿病患者を対象にした、ピオグリタゾン、シダグリプチンの投与による、脳機能への影響を比較するオープンラベル、ランダム化並行群間比較試験(RCT)である。 平成22年度の成果:認知機能障害を有する高齢者の2型糖尿病患者の150名のスクリーニングを行い、51名の本研究への登録該当者であった。これらの患者で以下の項目を測定している。 (1) 身体計測:身長、体重(BMI)、腹囲、血圧、眼科受診 (2) 病歴聴取:年齢、性、教育年数、喫煙歴、アルコール歴、家族、要介護状態、既往症、使用薬剤 (3) 血液検査:血算、一般生化学、高感度CRP、糖代謝検査(空腹時インスリン、HbA1c)、尿中微量アルブミン/尿クレアチニン、特殊検査(アポ蛋白Eサブタイプ.、高分子アディポネクチン、TNFα) (4) 頭部MRI(脳萎縮、血管病変の評価)、可能な限り脳血流シンチ(IMP-SPECT) (5) 心理検査(ADAS、 MMSE、 Digit symbol test、 Trail-making test A&B、 10単語(ADAS)の遅延再生、CDR) (6) アンケート調査(うつスケール(GDS15)、老研式活動能力指標、ADL、低血糖の頻度)を行い、介入群、対照群の振り分けを行い、観察を始めている。
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Research Products
(10 results)