2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590668
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
山本 直宗 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00454546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 邦明 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60038908)
村上 省吾 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70445980)
奥宮 清人 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (20253346)
松林 公蔵 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70190494)
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Keywords | 糖尿病 / 認知機能 / 高齢者 / 総合機能評価 / 予防 |
Research Abstract |
平成22年、8月1日~8月7日まで、高知県土佐町において75歳以上の高齢者を対象に京都大学、大阪医科大学と共同研究チームにて総合機能評価を含む集団検診を行った。その結果、土佐町高齢者の34.7%である333名が参加した。この対象者、全員に書面での同意を得た上で認知機能検査、運動機能検査および血液検査および身体学的所見を含めた総合機能評価を行った。その結果、糖尿病患者が全参加者の10.6%、境界型を含めた耐糖能障害の方が26.4%であった(健診の平均HbAlc(JDS値)=5.5%)。糖尿病と診断された対象者のうち経口血糖降下薬を内服を行っていない患者27名を抽出し、ほかの心電図検査、心臓超音波検査、動脈硬化の検査をあわせて明らかに虚血性心疾患、心不全を合併していない患者を本研究のエントリー対象者とした。本年度のベースラインにおける糖尿病患者と非糖尿病患者の平均認知機能の比較においては、MMSE:25.8±3.5vs. 25.5±3.4points, P=0.61,長谷川式認知機能スケール(HDSR):25.8±3.9vs. 26.2±3.2points, P=0.63、前頭葉機能試験(FAB):ll.5±2.7vs. 11.7±2.6points, P=067といずれも両群間で有意差は認めなかった。この値をベースラインとし、今後両群間を治療介入群と非治療介入群の両群間に分けて、平成23年8月に認知機能検査を含めた総合機能評価をフォローアップする予定である。一次エンドポイントは前述の認知機能評価の点数であり、二次エンドポイントとして一年間の入院歴、転倒既往、大体頚部骨折の有無、総死亡、運動機能の推移(Up and Go test,片足立ちの時間、Functional reachの測定)を予定している
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Research Products
(7 results)