2010 Fiscal Year Annual Research Report
プライマリケア医とコメディカルの糖尿病診療スキル向上プログラム開発と有効性の検証
Project/Area Number |
22590674
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
岡崎 研太郎 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90450882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター・臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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Keywords | 糖尿病 / 医学教育 / 患者医療者関係 / コミュニケーション / プライマリー・ケア |
Research Abstract |
本年度は、3カ年計画の1年目にあたり、以下のような研究の進行と成果を得た。 1) ニーズアセスメントのためのミーティング 岡山で開催される第53回日本糖尿病学会年次学術集会、および東京で開かれた第42回日本医学教育学会大会の際に、数施設の医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師らを集めてミーティングを開き、本研究のテーマに関するニーズアセスメントを実施した。これらのミーティングの結果、糖尿病診療においても、患者のライフスタイルに合わせた医療や、エンパワーメントアプローチに代表される患者中心の医療の必要性が再確認された。 2) 調査票(「Diabetes Attitude Scale」日本語版)の作成 教育プログラムを評価する調査票の中で大きな役目を果たすと予想される、医療者の糖尿病治療への態度を測定することのできる質問紙「Diabetes Attitude Scale」(ミシガン大学糖尿病研究訓練センターで開発)の日本語版の翻訳過程が終了した。次年度は、日英両国語に堪能な医療者の協力を得て、逆翻訳の過程を経たのちに最終的な日本語版が完成する予定である。 3) 医療者教育プログラム開発:「糖尿病劇場」の実施と参加者・スタッフへの調査 本プログラム開発と密接な関連を持つ、ワークショップ型医療者教育プログラム「糖尿病劇場」を日本各地で実施した(札幌、滋賀、岡山、沖縄、福岡、新潟、京都、東京<開催日順>)。一部会場の参加者を対象に質問紙調査を実施し、また、スタッフにも質問紙ならびに半構造化面接を実施し、医療者教育プログラムに重要と考えられる要素を抽出した。これらの結果は、次年度以降、1)のニーズアセスメントの結果とともに、最終的な教育プログラムの作成に反映させていく予定である。
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