2012 Fiscal Year Annual Research Report
食道バレット上皮、食道腺癌発生に関わる細菌叢T-RFLPプロファイル解析
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22590680
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安藤 貴文 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80378041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 秀実 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10215501)
大宮 直木 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00335035)
渡辺 修 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80378059)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食道炎 / バレット食道 / 食道腺癌 / 食道下部細菌叢 / 16Sリボゾーム(r)RNA / シークエンス解析 |
Research Abstract |
食道炎、バレット食道、食道腺癌における食道下部細菌叢の特徴から、これらの疾患発生に関与している微生物を測定し、増加しつつあるバレット食道、食道腺癌の発生予防策を考案することを目的とした研究である。名古屋大学医学部附属病院における上部消化管内視鏡検査の被験者で、胃食道逆流症状のある患者と逆流症状のない患者群を対象として、十分なインフォームドコンセントのもとに上部消化管内視鏡検査と内視鏡下生検組織の採取を施行した。内視鏡所見および病理組織学的所見から正常コントロールならびに食道炎、バレット食道患者の診断を行った。食道下部内視鏡下生検検体よりDNAを抽出して16Sリボゾーム(r)RNAを指標とした消化管細菌叢の解析を行った。16SrRNA部分をPCR法にて増幅し、ダイレクトシークエンス解析を行った。この研究の期間中、食道腺癌症例はなく、正常6名、食道炎患者6名、バレット食道患者6名がこの研究の対象となった。それぞれの患者から約140コロニーずつの菌体について検討した。細菌叢は全体で主に6つの門に分類できた。正常、食道炎、バレット食道それぞれに門のレベルでも、また、菌種においても食道下部細菌叢に特徴のあることが認識された。この結果は、食道下部細菌叢の特徴により食道疾患が発生する可能性、あるいは、食道疾患によって食道下部細菌叢が規定される可能性を示唆している。以上の結果を国際学会(2012年アメリカ消化器病学会)、国際ジャーナル(BMC Infect Dis. 2013;13:130. doi: 10.1186/1471-2334-13-130)に発表し、国際的な評価を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Prophyylactic Helicobacter pylori eradication in the gastric remnant may be useful in preventing metachronous gastric carcinoma2012
Author(s)
Takafumi Ando, Masatoshi Sakakibara, Kazuhiro Ishiguro, Osamu Maeda, Osamu Watanabe, Toru Kamiya, Shunya Mimura, Masaki Ujihara, Yutaka Hirayama, Kazuhiro Morise, Keiko Maeda, Masanobu Matushita, Kohei Funasaka, Masanao Nakamura, Ryoji Miyahara, Naoki Ohmiya, Hidemi Goto
Organizer
International Ulcer Week 2012
Place of Presentation
Tokyo, Japan
Year and Date
20120700
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