2012 Fiscal Year Annual Research Report
十二指腸酸環境とディスペプシア症状の関連性に関する検討
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22590681
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
足立 経一 島根大学, 医学部, 教授 (50192969)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | functional dyspepsia / 十二指腸 / pH / サイトカイン |
Research Abstract |
functional dyspepsia (FD)は、心窩部痛、腹部膨満感などの上腹部症状があるにもかかわらず、その原因となりうる器質的所見、あるいは生化学的異常所見が認められず、症状が慢性的に繰り返し出現する状態をいう。十二指腸の酸環境と上腹部症状の発現には明らかな関連があることが明らかとなってきているが、FD例と健常者において十二指腸の酸環境に違いがあるのかについて、私共が独自に考案した無線式pHモニタリングシステムを用いた十二指腸pH測定法を用いて、上腹部症状の出現と十二指腸酸環境との関連、不安、抑うつ状態時に上昇する血中の各種サイトカインの変動と上腹部症状出現との関連を明らかとする研究を平成22年度より行っている。平成24年度には、主として健診受診例を対象として、FDと同様に上腹部症状を有する逆流性食道炎などの胃食道逆流症において、血中インターロイキン(IL)-2、 IL-6、IL-8、IL-10の追加測定を行い、胃食道逆流症状を有する例においては、正常者に比してIL-2およびIL-10が低値であり、当初予想した結果とは反対の結果であった。今後さらに解析を行って、英文誌に投稿する予定である。この検討を行う過程で、胃食道逆流症とメタボリック症候群との関連性が明らかとなり、欧州消化器病学会で発表するとともに、英文誌に投稿し受理された。その他、FD治療にも用いられるプロトンポンプ阻害薬の有効な使用法に関する検討、食道運動機能に関する検討、栄養剤の胃食道逆流に関する検討などを行い、その成果を英文雑誌を中心に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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