2010 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者におけるカプサイシン感受性神経の食道運動障害に与える影響についての検討
Project/Area Number |
22590684
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
古田 賢司 島根大学, 医学部, 助教 (40362933)
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Keywords | TRP / 慢性逆流性食道炎モデル / 後根神経節 |
Research Abstract |
胃食道逆流(GERD)症状とtransient receptor potential (TRP)イオンチャネルスーパーファミリーを構成する受容体であるTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1との関連を明らかとするため正常ラットを対象としたTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1の発現・分布に関する検討、ラット慢性逆流性食道炎モデルによるTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1の発現・分布に関する検討を行った。 10週齢の正常ラットの上部・下部食道及び後根神経節におけるTRPV1、TRPV2、TRPA1のmRNAの発現レベルを免疫組織学的および分子生物学的手法を用いて検討した。その結果、TRPV1、TRPV2、TRPA1のmRNA発現レベルは食道組織よりも後根神経節で有意に高かった。また、TRPV1、TRPV2、TRPA1のmRNA発現レベルは食道上部と下部で違いが認められなかった。 続いて10週齢のラット慢性逆流性食道炎モデルを用いてTRPV1、TRPV2、TRPA1のmRNA発現レベルを検討した。その結果、後根神経節でのmRNA発現レベルはcontrol、sham群および慢性逆流性食道炎モデルの間で有意な違いは認めなかった。食道組織でのmRNA発現レベルは、controlとsham群では食道の部位によって違いは認めなかったが、慢性逆流性食道炎モデルにおいては下部食道に比し上部食道で有意に高い値を示した。
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Research Products
(2 results)