2012 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者におけるカプサイシン感受性神経の食道運動障害に与える影響についての検討
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22590684
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
古田 賢司 島根大学, 医学部, 講師 (40362933)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | TRP / 慢性逆流性食道炎モデル / 胃食道逆流症 |
Research Abstract |
胃食道逆流(GERD)症状とtransient receptor potential (TRP)イオンチャネルスーパーファミリーを構成する受容体であるTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1との関連を明らかとするため実際に健常者とGERD患者においてTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1の発現・分布に違いが認められるかについての検討を行っている。 正常患者10名、GERDのうちNERD症例5名、逆流性食道炎gradeA症例2名、逆流性食道炎gradeB症例2名、逆流性食道炎gradeC症例2名、逆流性食道炎gradeD症例2名の食道・上部・中部・下部からそれぞれ少なくとも1か所ずつ内視鏡下に生検を行いTRPV1、TRPV2、TRPM8、TRPA1の発現について検討を行った。TRPファミリーの受容体の発現量が少ないことから、すべての症例についての検討ができているわけではないが、検討した範囲では動物実験でみられたような、食道の部位による発現・分布に大きな違いは認められなかった。もともと、TRPファミリーの受容体が後根神経節で作られ軸索輸送で食道粘膜に分布すること、症例数が少ないことも影響しているものと考えられる。酸を食道内に注入し酸を還流した部位で症状に違いが認められるか検討しているが、その結果、食道の上部の感受性が高いことが明らかとなっている。逆流性食道炎患者においては、健常者と比較して感受性がさらに高まっていることが予測され、食道の部位による受容体の分布に違いがあるものと考えられる。 更なる症例追加による検討の余地があるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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