2012 Fiscal Year Annual Research Report
胃マルトリンパ腫におけるヘリコバクター属の感染実態および分子標的薬の効果の解析
Project/Area Number |
22590690
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中村 正彦 北里大学, 薬学部, 准教授 (30155858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 英則 北里大学, その他の研究科, 講師 (30219373)
高橋 哲史 北里大学, 薬学部, 助教 (40449004)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Helicobacter heilmannii / 胃MALTリンパ腫 / 胃癌 / hepatocyte growth factor / c-MET / HGF activator / high endothelial venule |
Research Abstract |
上部消化管内視鏡生検組織を用いた検討では、内視鏡的生検組織を用いて、慢性胃炎(化生性胃炎、萎縮性胃炎、鳥肌胃炎)、胃潰瘍、胃ポリープ、MALTリンパ腫、および本年度はじめて胃癌胃組織を50例から採取し、PCR法による検討を行った結果、MALTリンパ腫では/820, その他の上部消化管疾患では合わせて5/250のH. heilmannii (Hh)陽性率を認めたが、本年度の検討では胃癌症例はすべて陰性だった。病理組織学、免疫学的検討からは、生検組織を用いた検討でPCR法陽性者に対応してin situ hybridization法により陽性所見を認めた。H.pylori、H.heilmaniiに対するPCRにより両者の陽性率がMALTリンパ腫症例できわめて高率であることが明らかとなった。 感染モデルによる検討では、カニクイザルより分離した菌を含んだ胃粘液を採取し、胃ゾンデによりC57BL/6マウスに感染させ、1, 2, 3, 6, 12ヶ月後の胃組織を採取し、病理組織化学的検討、PCR, in situ hybridization法による検討を行った。その組織におけるc-MET, hepatocyte growth factor (HGF) , HGF activator (HGFA)との関係について検討した。さらにc-MET抗体を腹腔内投与し、腫瘍の変化を検討した。その結果、胃MALTリンパ腫に比較し、肝、肺リンパ腫においては、MadCAM-1陽性high endothelial venuleの形成が亢進していることが明らかとなった。また、肝、肺病変では、c-MET活性が著明に亢進していることが示された。さらに抗体投与により腫瘍の有意の縮小が観察された。以上より、Hhによる胃MALTリンパ腫が、肝、肺に進展する際には、微小循環系が増生し、c-METが関連することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] c-MET, HGF and HGFA are closely related to the Liver and Lung Lesion in Helicobacter heilmannii-induced MALT lymphoma2012
Author(s)
Nakamura, M., Matsui, H., Takahashi, T.,Murayama, S.Y., Takahashi, S., Hibi, T. and Tsuchimoto, K
Organizer
DDW 2012
Place of Presentation
San Diego, USA
Year and Date
20120519-22