2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590715
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金井 文彦 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70334399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 素久 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00554239)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 |
Research Abstract |
これまでの研究で高密度オリゴヌクレオチドアレイを用いた肝細胞癌の遺伝子量的異常の網羅的解析よりわれわれはHedgehogシグナルの異常が肝細胞癌の発生・進展に深く関与している可能性を見出しており、さらに、シグナルを負に制御する受容体Hedgehog interacting protein (HHIP)が、肝細胞癌において、DNAメチル化とLoss of Heterozygosity(LOH)という、epigenetic・geneticな制御により発現低下をきたし、そのことが肝発癌・進展に関与することを明らかにしていたため、さらにHedghogシグナルの解析を進めることとした。そこで、シグナル構成因子であるSuppressor of fused (Sufu)に着目し検討を行った。7種類の肝細胞癌細胞株での発現を検討したところ、Hep3BおよびSk-Hep-1の2種類において蛋白発現の低下がみられていたが、sodium-bisufite sequencingを施行したところDNAメチル化はみられなかった。肝細胞癌切除36例での検討では、16/36で非癌部に比べて癌部でのSufuのmRNA発現低下がみられた。その機序の解明のためDNAメチル化とLOH解析を施行したところ、癌部でのDNAメチル化は0/36、LOH陽性は13/36であった。Sufuの機能解析のため、Sufuの発現プラスミドを作成し、蛋白発現が低下していたHep3BとSk-Hep-1細胞にSufuを遺伝子導入し以下解析したことろ、Hedgehog シグナル活性化の指標であるGliレポーター活性が約50%、細胞増殖活性が約30%、シグナル下流標的因子の発現が約30-40%、それぞれコントロール群に比べ低下していた。以上から、Sufuはgeneticな発現制御をうけることで、肝発癌、進展に寄与することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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