2012 Fiscal Year Annual Research Report
肝臓に存在する自然免疫系リンパ球の肝障害における関与
Project/Area Number |
22590721
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
安保 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30005079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 俊彦 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70301182)
川村 宏樹 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20333495)
神田 泰洋 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00436768)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肝臓 / NK細胞 / NKT細胞 / 細胞傷害 / 肉芽腫 |
Research Abstract |
肝臓は、末梢のリンパ臓器とは大きく異なるリンパ球分布を示し、これら肝臓特異的なリンパ球は、多くの免疫現象に関与し、免疫臓器として注目されている。肝臓に多く存在するリンパ球としては、NKT細胞、NK細胞、胸腺外分化T細胞、γδT細胞などが挙げられ、これらは、肝臓における免疫反応の鍵を握っている。自己免疫性肝炎症状や自己免疫様の免疫応答には、この特殊なリンパ球の分布環境が影響していると考えられるが、その病態には不明な点も多い。この肝障害のメカニズムを解明するため、これら肝臓に特異的に多く存在する自然免疫系リンパ球を解析し、以下の成果を得た。 これまでに、IFN-α刺激による肝臓NK細胞の細胞傷害活性が、他の臓器由来のNK細胞に 比較して高いことを明らかにしてきた。この要因について解析を行ったところ、肝臓NK細胞の細胞表面上のIFN-αレセプターの発現量が他の臓器由来のNK細胞に比べ高発現を示すことが分かった。また、NK細胞がIFN-αの作用により、NKT細胞を介してIFN-γ産生を増強することが分かった。これらのことより、肝臓NK細胞の特性および肝臓にNKT細胞が豊富に存在する環境が、肝臓NK細胞の細胞傷害作用を高めていることが示唆された。 真菌成分Zymosan Aによる肝肉芽腫症において、肝臓NKT細胞が間接的にIFN-γ産生を抑制することで、肉芽腫形成を抑制することを報告したが、Zymosan A投与により、リガンドであるTLR-2の発現の増強がNKT細胞の活性化の引き金になり、肉芽腫抑制に関与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)