2012 Fiscal Year Annual Research Report
肝疾患の治療反応性と予後に関連する遺伝子素因の解析
Project/Area Number |
22590733
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岩崎 良章 岡山大学, 保健管理センター, 准教授 (00314667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 房雄 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10534571)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | C型肝炎 / 脂肪肝 / 肝細胞癌 / インターフェロン / 遺伝子多型 / IL28B / PNPLA3 / MICA |
Research Abstract |
1.ペグインターフェロンαとリバビリン併用療法を導入したgenotype 1かつ高ウイルス量のC型慢性肝炎950例を対象に、宿主ゲノム(IL28B rs80099917)とウイルス変異(Core 70、ISDR)を含めた背景因子と治療効果の関係を検討した。SVR率は39% (372/950)であり、背景因子では年齢、性別、血小板数、γ-GT、ウイルス量、ヘモグロビン値、フェリチン値がSVRに関連していたが、IL28BおよびCore 70を加えた解析では、IL28Bのみが有意な因子であり(P<0.001)、Core 70、γ-GT、フェリチン値に傾向が見られ、治療反応性における宿主因子の影響が明らかとなった。 2.組織学的に診断した非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) 50例と、背景(年齢、性別、BMI)を一致させたC型慢性肝炎(CHC)を226例より抽出し、PNPLA3遺伝子多型(rs738409)を解析した。PNPLA3遺伝子多型は、NAFLDでCC/CG/GGが3/22/25、CHCで11/28/11とrisk alleleの頻度がNAFLDで有意に高かった(P=0.005)。さらに肝脂肪化が30%以上の症例での解析では、CHCとNAFLDの全例がG alleleを有していた。すなわちC型慢性肝炎で脂肪化の強い症例では、NAFLD同様の病態が関与していると考えられた。 3.新規に診断された肝細胞癌638例(B型 72例、C型 462例、非B非C 104例)におけるMICA遺伝子多型(rs2596542)を解析した。B型および非B非Cに比較してC型において、MICAのrisk allele (A/A)が有意に高率であることを見出した(P=0.049)。生存率とは有意な関連を認めなかった。C型肝炎の肝発癌におけるMICA遺伝子多型の関与が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The impact of patatin-like phospholipase domain-containing protein 3 polymorphism on hepatocellular carcinoma prognosis2013
Author(s)
Yasuto Takeuchi, Fusao Ikeda, Yuki Moritou, Hiroaki Hagihara, Tetsuya Yasunaka, Kenji Kuwaki, Yasuhiro Miyake, Hideki Ohnishi, Shinichiro Nakamura, Hidenori Shiraha, Akinobu Takaki, Yoshiaki Iwasaki, Kazuhiro Nouso, Kazuhide Yamamoto
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Journal Title
Journal of Gastroenterology
Volume: 48巻
Pages: 405-412
DOI
Peer Reviewed
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