2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規循環がん細胞検出による肝細胞癌テーラメード治療法の確立
Project/Area Number |
22590736
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中村 進一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (70514230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 俊義 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00304303)
能祖 一裕 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10314668)
白羽 英則 岡山大学, 大学病院, 講師 (40379748)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | テロメスキャン / 肝細胞癌 / circulating tumor cell |
Research Abstract |
本研究は、細胞の不死化に関与しているテロメラーゼの活性を規定している蛋白を発現している細胞を蛍光色素により標識するテロメスキャンを用い、肝細胞癌患者の血中のテロメラーゼ陽性細胞を同定し、臨床応用の可能性を探ることを目的としたものである。現在までに30症例の新規肝細胞患者、および健常者に対してテロメスキャンを施行したが、非担癌健常者の血液中にもテロメラーゼ陽性細胞が検出されることが判明した。これらの細胞は白血球由来のテロメラーゼ陽性細胞であることが想定されたため、肝細胞特異的マーカーを用いた2重染色を行い、肝細胞由来のテロメラーゼ陽性細胞と非肝細胞由来のテロメラーゼ陽性細胞に分類できることを見出した.テロメラーゼ陽性細胞に対して、癌抗原として肝細胞癌で同定されるCytokeratin,HepPar1,EMTマーカーとしてVimentin,Osteopontnに対する染色を行ったところ、これらの抗原をもつテロメラーゼ陽性細胞は検出されなかった。一方,白血球抗原であるCD45でも染色したところ、CD45陰性テロメラーゼ陽性細胞が検出され、これらは循環癌細胞であることが示唆された。しかし,テロメスキャン陽性CD45陰性細胞の出現頻度は非常に低率であり、検出感度を高める必要性が示唆された。 テロメスキャンは、Hep3B、HepG2などの肝癌細胞株に対してはほぼ100%感染し、GFPを発現させる.一方,原発巣肝癌組織10検体で調べると,8検体にGFPの発現が認められたが、2検体ではGFP発現は明らかではなかった。GFP発現を認めない肝癌組織では、テロメスキャンの感染に必要なCoxsackie-adenovirus receptorの発現を認めず、Coxsackie-adenovirus receptor 発現がテロメスキャンの感度が低いことに関連していると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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