2012 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞を用いた肝細胞癌に対する血管新生抑制遺伝子治療のベクター細胞作製の試み
Project/Area Number |
22590752
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鳥村 拓司 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 教授 (60197986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 徹 久留米大学, 医学部, 助教 (30341332)
谷口 英太郎 久留米大学, 医学部, 助教 (50341318)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血管新生抑制遺伝子療法 / 肝細胞癌 / 可用性VEGF レセプター / HIF1-alpha / 間葉系幹細胞 / iPS細胞 |
Research Abstract |
in vitroでの検討 昨年度にマウスiPS細胞から作成した平滑筋細胞はマウスCXCR4cDNAをレトロウイルスを用いて遺伝子導入するとわずかにSDF-1に対して遊走能は増加するものの細胞増殖能が減少し、in vivoでの抗腫瘍効果を評価するための十分な量の細胞数を確保することが困難であった。このため、ヒトiPS細胞から間葉系幹細胞を作成し、この細胞にマウスCXCR4cDNAを遺伝子導入した。この細胞は良好に増加し、さらにSDF-1に対する遊走能も良好であった。つぎに昨年の検討で産生が増加していたVEGFやPDGFの産生を抑制するためにレンチウイルスを用いてHIF1-alphaに対するsiRNAを遺伝子導入しベクター細胞を完成させた。このベクター細胞は5%の酸素濃度で培養してもHIF1-alphaのsiRNAを遺伝子導入していない細胞に比べHIF1-alpha,VEGF, PDGF, TGF-alphaなどの産生も抑制されていた。 in vivoでの検討 可溶性VEGFレセプター1, 2 cDNAを組み込んだアデノウイルスをベクター細胞の培養液に投与しアデノウイルスに感染した細胞のみを採取し皮下に肝癌細胞株(Hepa1-6, KYN-2)を接種して腫瘍を作製したマウスの尾静脈から1x106個を週1回4週にわたり投与し継時的に腫瘍径を計測した。その結果、腫瘍径はコントロールに比較し腫瘍の増大が抑制された。また、腫瘍内のCD31陽性血管密度も有意に低下していた。腫瘍組織は低酸素状態にありSDF-1を多く産生しており可溶性VEGFレセプター1, 2 cDNAを遺伝子導入したベクター細胞は他の臓器に比べ有意に多く腫瘍組織へ浸潤しておりその多くは腫瘍内の間質に存在していたが一部は内皮細胞や平滑筋細胞へ分化していた。さらに、治療に対する骨髄系および肝機能の副作用はみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)