2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590778
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
因田 恭也 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10359747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室原 豊明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90299503)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 心臓再同期療法 / 心エコー / 心不全 |
Research Abstract |
心臓再同期療法(CRT)は薬物治療抵抗性重症心不全に対する有効な治療法であるが、その治療に対するレスポンダーは限定される。従来より左室収縮に非同期性のある症例にCRTは有用であるとの報告がなされてきたが、いかなるCRT適応指標を用いても心電図QRS幅に優る指標は報告されていない。我々は心収縮性と2本の心室リード留置部位に着目した。これまでの収縮非同期性指標に心収縮性を加味した新しい指標i-Indexを考案した。これはradial strain心エコーにより、6カ所のピークの時間のずれの標準偏差(SDt) と6カ所の壁厚の変化率の平均(RS)を算出し、その積i-Index = SDt * RSと定義される。多施設、前向きにCRT植え込み患者118人の調査をしたところ、6ヶ月後のレスポンダーは57人で、i-IndexによるAUCは86%、i-Indexのカットオフ値を2000に設定すると感度79%、感度90%でレスポンダーを予測できた。従来のBax indexではそれぞれ75%、66%、80%であった。また当院における88例での検討で、i-Indexが2000以上で右室左室両リードが相対する位置関係にあると、CRTに対する有効性が優に増すことが証明された。以上より、CRTレスポンダーを見極めるために、i-Indexが極めて有用であるとともに、冠静脈の走行によらず、両心室リードを相対する位置に留置することが必要であることが証明された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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