2012 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞後の両室リモデリング進展における新たな修飾因子の解明
Project/Area Number |
22590780
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
土肥 薫 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50422837)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正明 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00223181)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 心筋梗塞 / 右室 / 心エコー / ストレイン / 圧容積関係 / コンダクタンスカテーテル / リモデリング / 心筋ミオシンRLCリン酸化 |
Research Abstract |
全身麻酔および人工呼吸管理下のビーグル犬(成犬8-10kg)に対し、粒子径50μmの微小塞栓物質を左冠動脈に注入することにより右室虚血を伴わない広範左室心筋梗塞を作成した。心筋梗塞作成から6週間後(左室駆出率 37±2%、n=3)に、スワンガンツカテーテルによる血行動態、コンダクタンスカテーテルによる左室圧・右室圧容積関係、および心筋生検組織のCollagen Volume Fraction(CVF)計測による心筋の線維化評価を行い、正常犬(左室駆出率 66±2%、n=6)と比較した。心筋生検組織は、左室自由壁心筋梗塞部位、左室自由壁非心筋梗塞部位、左室中隔(非心筋梗塞)、右室自由壁(非心筋梗塞)から採取した。左室自由壁には、肉眼的に梗塞が認められ、組織学的にも明らかな梗塞所見が認められた。正常犬と心筋梗塞犬で、右心内圧の血行動態に差異は認められなかった、一方、左室等容性弛緩の時定数(τ)の延長(36±4 vs. 42±5 msec)のみならず、右室においてもτの延長(51±17 vs. 75±46 msec)を認め、両心室での拡張能低下が示唆された。心筋生検組織において、正常犬に比し、心筋梗塞犬では心筋梗塞部位のみならず、右室自由壁のCVFが高値(2.0 vs. 4.1%)であった。以上より、左室心筋梗塞心において、慢性期の左室拡張障害や線維化と共に、梗塞の及んでいない右室においても拡張障害や線維化が認められ、リモートリモデリングの存在が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)