2012 Fiscal Year Annual Research Report
バゾヒビンによる血管恒常性維持の解明と動脈硬化抑制への応用
Project/Area Number |
22590821
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮下 浩輝 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (80302222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バソヒビン / 血管新生抑制因子 / 細胞の老化 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
Vasohibin-1 (VASH1)は血管新生刺激に反応して血管内皮細胞が自ら産生・分泌し、さらに自らに作用して血管新生を抑制する極めてユニークな分泌タンパクである。今回、筆者らはVASH1の血管新生抑制作用以外の役割を明らかにするためにこの研究を行い、以下の事を明らかにした。 VASH1の発現は血管内皮細胞においてHuRによるpost-transcriptional な調節下にあり、Reactive Oxygen Species (ROS)の除去に働くSuperoxide Dismutase 2 (SOD2) や、抗老化・抗ストレス に働くSIRT1 の活性を高めることが分かった。 in vivoにおいてはVASH1ヘテロマウスは野生型マウスに比べparaquat ( ROSを発生し組織を障害する)による 肺障害が強く現れ、死にやすい傾向にあった。さらにVASH1ヘテロマウスにVASH1 adenovirusを感染させてVASH1の発現を増加させてやるとcontrol adenovirusを感染させたマウスと比較してparaquatによる肺障害が弱く死ににくくなり、VASH1によりレスキューされることが明らかになった。 要約としてVASH1が血管新生抑制作用の他に、血管内皮細胞に対してSOD2 とSIRT1 を介して抗老化・抗細胞死作用を有し、さらには内皮細胞の恒常性維持にも非常に重要な分子であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)