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2011 Fiscal Year Annual Research Report

AMPキナーゼによるアルドステロン誘導性血管障害の抑制機序の解明

Research Project

Project/Area Number 22590823
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

長田 太助  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (40393194)

Keywordsアルドステロン / 血管 / AMPキナーゼ / 動脈硬化
Research Abstract

抗糖尿病薬やアンジオテンシン受容体捨抗薬の一部はAMPキナーゼ(AMPK)を活性化し、抗動脈硬化作用を示すと考えられている。我々はミネラロコルチコイド受容体(MR)活性化により生じる血管炎症・血管障害をそれらの薬剤によるAMPK活性化により抑制できると仮説を立て、培養細胞を使ったin vitroの検討でその分子機序の一部を平成22年度の本研究で明らかにした。平成23年の日本高血圧学会総会においてその成績の一部を発表した。平成23年度に生体内、特に血管特異的にAMPKの作用を検討するための遺伝子改変マウスを開発したが、交配による繁殖に遅れがあり、当該年度におけるin vivoの研究においては、野生型における血管障害の検討から始めた。培養細胞において検討してきたMAPキナーゼ系、NF-κB系、eNOS-NO系を中心にin vivoでも検討を行なった。野生型マウスにおいてアルドステロンおよび対照のvehicleを浸透圧ポンプで4週間投与し高食塩食で飼育し、その後大動脈を単離して生化学的、免疫組織学的に解析した。Western Blotの結果、ERKに関してはアルドステロン投与で若干のリン酸化更新があったが統計的な優位性はえられなかった。NF-κB系ではIκBのリン酸化とその上流のIKKαβのリン酸化が亢進していた。またeNOSのリン酸化が有意に減少していたがこれは以前の我々の報告と合致するものであった。また同サンプルからRNAを抽出しNAD(P)H oxidase構成サブユニット(NOX1,NOX2,NOX4,p22phox,p40phox,p47phox,p67phox)の発現量をrealtime PCR法で評価した。p47phoxは有意に増加したが、他では有意な増加を確認できなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

主任研究者本人が、平成23年に東京大学より獨協医科大学に異動したことにより、異動先での実験系の最立ち上げに時間がかかった上に、遺伝子改変動物の繁殖に予想以上に難渋していることがその主な理由である。

Strategy for Future Research Activity

現在、野生型マウスにおいて、アルドステロン投与と同時にAMPキナーゼを活性化するチアゾリジン誘導体やテルミサルタンを投与するとそれらの催血管炎症的な変化が抑制できるのか検討中である。それを確かめた後、現在繁殖中の血管内皮特異的な遺伝子改変マウスにおいてその抑制作用が減弱するのかどうかを検討する予定である。繁殖時の乳児段階での死亡を回避するため、動物舎の巡回の回数を増やして、適宜哺乳期はペアリングの雄を一時隔離するなどの方策を取っている。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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