2012 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化性大動脈弁・血管病変進展におけるストレス応答性分泌蛋白の役割の解明
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22590833
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Research Institution | 防衛医科大学校 |
Principal Investigator |
伯野 大彦 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 講師 (80286476)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 心臓弁膜症 / 血管新生 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
1. ペリオスチンのin vivo機能解析 ペリオスチン/ apoE二重遺伝子欠損マウスを作製後、45週齢の野生型マウス、apoE遺伝子欠損マウス、およびペリオスチン/ apoE二重遺伝子欠損マウスを用いて、大動脈弁および大動脈の硬化変性・石灰化を心エコーで観察した。大動脈弁、大動脈ともに、ペリオスチン/ apoE二重遺伝子欠損マウスにおいて大動脈弁、大動脈壁の肥厚・石灰化がWestern blot, 免疫染色にて有意に軽減していた。 2. ペリオスチンのin vitro機能解析 (1) 接着・浸潤能解析 マウス骨髄由来CD14陽性細胞を回収後、ペリオスチン刺激による同細胞の血管内皮細胞への接着能、Modified Boyden chamberを用いた浸潤能の解析を行ったところ、接着・浸潤能ともに有意に亢進していた。また、ペリオスチン刺激により細胞接着・浸潤関連シグナルfocal adhesion kinaseも活性化された。(2) 増殖能、アポトーシス解析 ペリオスチン刺激によるラット弁間質細胞・大動脈平滑筋細胞の増殖能をBrdUにより解析したが、増殖能は不変であった。ペリオスチン刺激による同細胞の無血清培養下アポトーシスをannexin Vの免疫蛍光染色、Aktの活性化で解析したところ、弁間質細胞においてアポトーシス抑制、Akt活性化が認められた。 (3) 分化能、骨基質産生能解析 ラット弁間質細胞・大動脈平滑筋細胞、マウス骨髄由来CD14陽性細胞を用いて、ペリオスチン刺激による同細胞の骨芽細胞への分化能および骨基質産生能を定量的PCR、Western blot、ELISAを用いて解析した。その結果、ぺリオスチン刺激により弁間質細胞の骨基質産生能、骨髄由来CD14陽性細胞におけるCD14発現が有意に亢進した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)