2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590841
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福島 千鶴 長崎大学, 大学病院, 准教授 (50380978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 哲也 長崎大学, 大学病院, 助教 (50457511)
松瀬 厚人 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (60336154)
土田 朋子 長崎大学, 大学病院, 助教 (60581949)
河野 茂 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80136647)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / アスペルギルス / 抗真菌薬 / マクロライド系抗菌薬 |
Research Abstract |
昨年度の実験において、様々なアスペルギルス抗原を用いてアスペルギルス感作喘息マウスを作製した。これらのアスペルギルス感作喘息マウスと、ダニ感作喘息マウスにそれぞれアスペルギルスconidiaを経鼻投与したところ、ダニ感作喘息マウスにアスペルギルスを経鼻投与したものが最もアレルギー性炎症が顕著であった。そこで、様々な薬剤の有効性の検討は、ダニ感作喘息マウスにアスペルギルスを経鼻投与したものを用いて行った。検討した薬剤は、ステロイド(アスペルギルスの投与なしのダニ感作喘息マウスに対して有効性を示した量のデキサメタゾン)、抗真菌薬(イトラコナゾール、アムビソーム)、ロイコトリエン受容体拮抗薬(プランルカスト)、マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシン)で、ステロイドとの併用効果についても検討した。アスペルギルスの投与によって増強したアレルギー性炎症は、アスペルギルスの投与なしのダニ感作喘息マウスには有効であった量のステロイド投与では十分抑制ができなかった。2種類の抗真菌薬はそれぞれ効果に多少差がみられたが、いずれも単剤では不十分であった。抗真菌薬およびマクロライド系抗菌薬はステロイドとの併用で効果が増強した。今回検討した薬剤のなかでは、ステロイドとマクロライド系抗菌薬の併用が最も有効であった。有効であった群は肺組織中のIL-5とMIP-2が減少していた。真菌による喘息の増悪やアレルギー性気管支肺真菌症に対する治療において、抗真菌薬はステロイドとの併用で治療法の選択肢のひとつとなりうるかもしれないが、抗真菌薬の種類によっても有効性が異なる可能性があり、臨床における十分な検討が必要であると思われた。マクロライド系抗菌薬の可能性についても今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)