2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590849
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田邉 信宏 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40292700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂尾 誠一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80431740)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / 遺伝薬理学 / オーダーメード治療 / 右心機能 / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / 肺動脈性肺高血圧症 |
Research Abstract |
本研究の目的は、肺動脈性肺高血圧症(PAH)や慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対する肺高血圧症治療薬の反応性及び右心不全合併や進行に関連する遺伝子的素因を明らかにし、個別化治療への道筋をつけることである。今年の研究計画は、(1)シルデナフィルとGprotein β3遺伝子多型の関連について、3年間における臨床効果との関連を明らかにすること、(2)エンドセリン-1 Lys 198As(G/T)、エンドセリンA受容体H323H多型(C/T)とCTEPHの予後との関連について検討すること、(3)NOS3(eNOS)多型と薬物の反応との関連について、および右心機能と遺伝子多型との関連について検討すること、であった。 (1)に関しては、59例で、シルデナフィル使用後の臨床状態悪化までの期間が、TTtypeでは、CC+CTtypeに比して、長く良好であることが明らかとなり、現在投稿中である。加えて、ACE遺伝子deletion/insertion (D/I)多型のDD typeは、ID IIに比べて、シルデナフィル使用後の臨床状態悪化までの期間が短いこと、さらに、G protein TTおよびACE II/ID両者を有する患者では、増悪する例がみられず、両者を有さない群では不良で、両遺伝子多型は、独立した増悪予測因子であることが判明した。(2)に関してはCTEPH内科治療例について、エンドセリン-1 G、エンドセリンA 受容体TTをもつ群が予後不良であることが判明した。(3)に関しては、NOS3 786C/T多型で、NOS活性低下と関連するCC typeにおいて、右房圧や、右室拡張末期圧が高いことが判明した。中隔圧排の程度を曲率で評価する方法は、収縮期肺動脈圧や肺血管抵抗と良好に相関することをChestに報告した。ACE NOS3多型と中隔弯曲度との関連は明らかでなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)