2011 Fiscal Year Annual Research Report
気管支随伴リンパ組織内細胞動態からみたT細胞非依存不活化ワクチンの投与方法の工夫
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22590855
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
千田 金吾 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40197611)
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Keywords | 気管支随伴リンパ組織 / T細胞非依存不活化ワクチン / 肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン / 経鼻投与 |
Research Abstract |
今年度までに以下の検討をおこなった. 1.PPVを抗原として接種した場合の抗体価の評価法の確立を行なった. 2.BALB/cに対して23価肺炎球菌英膜多糖体ワクチン(PPV)を皮下接種および経鼻接種を行ない,経鼻接種において抗原特異的IgAが効率的に誘導されるかいなか検討し,血清中には誘導が確認された. 3.気管支肺胞洗浄液中に抗原特異的IgGは誘導されたが,IgAは十分とはいえなかった. 4.そこでアジュバンドとしてあらかじめmuramyl dipeptide-Lys (MDP-Lys)で前処置した群を準備し,T細胞非依存性抗原であるPPVを皮下接種あるいは経鼻接種した.この場合にT細胞,特にCD4^+ T細胞,細胞傷害性T細胞(CTL)の主な構成細胞であるCD8^+ T細胞,制御性T細胞(Treg)などのT細胞の関与を介して抗体産生を誘導することになるか否かを,気管支随伴リンパ組織(BALT)内に存在するeffector細胞の動態を中心に解析するため,BALTの過形成過程をあきらかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
peumococcal capsular polysaccharide vaccine (PPV)を経鼻投与した場合に,血清において抗原特異的なIgG抗体,IgA抗体が誘導されることが確認された.
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Strategy for Future Research Activity |
現在,気管支肺胞洗浄液中の抗原特異的IgAが十分に誘導されるために,皮下接種の回数,腹腔投与との比較,アジュバンド(muramyl dipeptide-Lys)処理が必要であるかのいずれが有効か検討していく. また,これらの免疫学的動態発動時における気管支随伴リンパ組織内でのCD4陽性細胞,CD8陽性細胞,制御性T細胞の染色を経時的に行うことにより,明らかにすることを予定している.
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Research Products
(4 results)