2012 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ管新生関連遺伝子発現に基づく肺癌リンパ節転移の機序解明と診断、治療法の開発
Project/Area Number |
22590857
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
今泉 和良 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50362257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 直純 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30378020)
佐藤 光夫 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70467281)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺がん / リンパ節 / EMT / HIF1α / VEGF |
Research Abstract |
肺がんのリンパ節転移におけるリンパ管新生に関わる分子群の役割を探索する目的で肺がんリンパ節転移検体、肺がん細胞株、肺がんマウスモデルを用いて解析した。近年腫瘍微小環境(TM)の重要性への認識の高まりから、肺癌においてもTMが上皮間葉系移行(EMT)の悪性表現型獲得を誘導してリンパ節転移をもたらすと考えられている。最終的に本研究により、リンパ節組織を含む肺癌組織は遷延化低酸素状態にあることを確認するとともに、遷延化低酸素状態により安定化発現する低酸素誘導因子HIF1αが確認された。ドキシサイクリン(Dox)誘導安定化HIF1α発現によって肺癌細胞でリンパ管新生に重要な役割を果たすとされるVEGFの有意な上昇を確認できた。センチネルリンパ節でのVEGF受容体発現が亢進してる知見と合わせて、腫瘍の低酸素状態を標的とした治療戦略はEMT制御に加えて、肺癌のリンパ節転移制御にも有効であるという認識に至った。一方で、臨床例における超音波気管支鏡下リンパ節穿刺(EBUS-TBNA)検体でのVEGF等のリンパ管新生遺伝子の発現解析は検体が微少であり安定した結果が得られなかったため、臨床像との相関の解析には至らなかった。今後、微少検体でVEGF発現を安定かつ定量的に解析できるシステムの開発を構築する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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