2012 Fiscal Year Annual Research Report
siRNAによる気道リモデリング制御方法の検討及び創薬の可能性の検討
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22590859
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 哲 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20437114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GABAZZA Esteban 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00293770)
田口 修 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90197244)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | siRNA / 肺線維症 |
Research Abstract |
RNAiのメカニズムは以下の如くである。二本鎖RNAは、酵素ファミリーのDicerによって短いRNA(siRNA)に切断され、 siRNAはRISC複合体に取り込まれ、取り込まれた二本鎖siRNAは、一本鎖になる。そのsiRNA鎖が、相補的なRNA分子にRISCを導き、そのRNAを切断する。siRNAを使った医薬品が完成すれば、特に難治性疾患において画期的な創薬となる可能性を秘めている。今までにも機能性RNAとして、antisence、Ribozyme、RNA aptamerなどが考案されたが、臨床応用するには多くの問題点が残っている。そこでRNAi創薬のメリットであるが、病因遺伝子およびその生成物を選択的に抑制する方法として、今までの治療法に反応しないような極めて難治性の疾患に対する可能性を秘めた治療法として脚光を浴びている。そのため世界中で創薬が試みられているが、国際的な競争の中、日本のsiRNA創薬は困難に直面している。その原因の一つとして、ノーベル賞受賞者をはじめとしたsiRNAの有力研究者らが名を連ねる米国企業をはじめ、siRNAに関する基本特許は欧米など海外にことごとく先行されてしまっていることが挙げられる。その結果、日本におけるsiRNA創薬は根本的に困難な状況に陥っている。我々は以前から日本独自のsiRNA創薬を目指した研究を続けている。申請者らは独自に新規構造のRNAの開発を行い、それらを使用した日本オリジナルのRNAi創薬の可能性を追及している。今回の研究では、新規構造RNAが、以前のconventional RNAと比べてもRNAi効率において優位に立つことが判明した。また、マウス動物モデルにおいても、その効果を確認した。今後、日本からの核酸創薬の一方法として期待される結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)