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2012 Fiscal Year Annual Research Report

エピジェネティック異常を標的とした新規慢性腎臓病治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 22590879
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

丸茂 丈史  東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (70265817)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsエピジェネティクス / DNAメチル化 / 糖尿病性腎症
Research Abstract

昨年度までの検討で、障害をうけた腎臓では、DNAメチル化およびヒストン修飾変化が生じることが明らかになった。本年度は、認められたエピジェネティック異常の原因となる修飾因子について検討を加えた。最近、ストレス応答蛋白gadd45betaがDNAの脱メチル化反応を引き起こすことが報告されている。そこで腎臓障害でのgadd45betaの発現変化と機能について検討した。一側尿管結紮(UUO)および、虚血再還流モデルについて検討を行った。モデル作成には8週令雄性C57Bl6マウスを用いた。また、ヒト近位尿細管細胞を培養し、gadd45beta発現を変化させる因子を探索し、gadd45beta siRNAを用いて機能を検討した。障害腎でgadd45beta mRNA発現はUUOモデルで約4倍に、虚血再還流モデルで2.7倍に上昇した(p<0.01)。培養尿細管細胞を用いた検討で、TGF-betaがgadd45betaを誘導することが明らかになった。gadd45betaに対するsiRNAを処置すると、collagen 1a mRNAの発現が60-70%増加する(p<0.01)ことから、gadd45betaは抗線維化作用を持つと考えられた。gadd45betaは腎障害の初期に誘導される内因性の抗線維化因子であると思われた。抗線維化作用がどの段階で生じ、そこにDNAメチル化変化が関与しているかどうかについて現在検討を進めている。本研究によって、gadd45betaが腎障害を抑制する因子であることが明らかになった。薬物によって腎臓特異的にgadd45beta誘導することができれば、新たな腎臓病治療法の開発につながると考えられた。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] gadd45beta はTGF-betaで誘導され抗線維化作用をもつ

    • Author(s)
      丸茂丈史
    • Organizer
      第55回日本腎臓学会学術総会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [Presentation] 糖尿病性腎症にみられるnox4 DNA脱メチル化

    • Author(s)
      丸茂丈史
    • Organizer
      第 126 回 日本薬理学会関東部会
    • Place of Presentation
      北里大学薬学部(東京都)
  • [Presentation] 腎障害にかかわる細胞特異的なエピジェネティック異常

    • Author(s)
      丸茂丈史
    • Organizer
      第56回日本腎臓学会学術総会
    • Place of Presentation
      東京国際フォーラム(東京都)
    • Invited

URL: 

Published: 2014-07-24  

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