2012 Fiscal Year Annual Research Report
傷害を受けた糸球体上皮細胞に発現するトランスゲリンの機能と発現メカニズムの解明
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22590882
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂爪 実 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (70334662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 毅 新潟大学, 保健管理センター, 准教授 (00372475)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糸球体障害 / 尿細管間質障害 / トランスゲリン |
Research Abstract |
本研究の目的は、Transgelin (SM22α)の機能解析とその発現メカニズムを解明するとともに、シグナル伝達経路から治療の標的となる分子を選び出し、新しい治療法の開発に繋げることが目的である。またTransgelinの測定系を確立して糸球体上皮細胞障害検出システムを構築することを目的とする。1)Transgelinノックアウトマウスあるいは腎炎モデルを用いて、傷害を受けた腎細胞に発現するTransgelin の機能と役割について解析を行った。2)Transgelinの発現にはどのようなシグナル伝達経路が関与するかを解析した。3)ヒト腎疾患患者尿での測定系の確立に向けてシステムの検討を行った。 論文発表を完了した成果:免疫電子顕微鏡(immuno-gold法)により、糸球体上皮に発現するTransgelin分子はfoot processが融合した部分に一致して発現する。このことから、糸球体上皮細胞障害を特異的に感知するマーカーとすることができることを示した。腎細胞の形質変化および線維化のマーカーとして知られるαSMAとの二重染色により、Transgelin は αSMAと発現動態を異にする新しい腎細胞障害マーカーであることが明らかになった。ヒト腎疾患においても同様の発現様式をとることを見出し、検討症例の積み重ねると共に臨床データと詳しく比較した。腎機能(クレアチニンクリアランスCcr)の低下は尿細管間質領域のTransgelin陽性面積が規定因子となり、尿蛋白量増加は糸球体領域のTransgelin陽性面積が規定因子となることが判った。そしてTransgelin の発現には、TGFβの細胞内伝達因子が大きく作用することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)