2010 Fiscal Year Annual Research Report
胚性幹細胞由来の腎遠位尿細管蛋白質リン酸化酵素の発現調節と機能についての検討
Project/Area Number |
22590913
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
金岡 知彦 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (70551258)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 功一 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40285143)
|
Keywords | シグナル伝達 / 腎臓・高血圧 / 生体分子 / 生理活性 |
Research Abstract |
本年度は,MAK-V/Hunkの遠位尿細管細胞でのAT1受容体系およびNa再吸収系に対する抑制機序の解析をおこなった まず,通常型のMAK-V/Hunk発現ベクターに加えて,アデノウイルス発現ベクターを用いて高効率MAK-V/Hunk発現ベクターの作製した.また,内在性MAK-V/Hunk遺伝子発現をノックダウンさせるsiRNA-MAK-V/Hunkの配列決定をおこなった.そして、MAK-V/Hunkの局所発現解析実験においてMAK-V/Hunkの内在性発現が認められた細胞のうち,特に高発現が認められた遠位尿細管細胞の腎細胞培養系において,wild type MAK-V/Hunkを過剰発現,およびsiRNA-MAK-V/Hunkを遺伝子導入することにより細胞内でのMAK-V/Hunk発現を増加あるいは減少させて,AT1受容体発現量への影響や同受容体との結合性を調べるともに,同受容体下流の情報伝達系活性を解析して,MAK-V/Hunkによる具体的なAT1受容体抑制機序について検討した.また,同時に細胞免疫染色法,蛋白質リン酸化酵素活性測定,epithelial Na(+) channel (ENaC)やNa(+)-Cl(-) cotransporter (NCC)などのNa(+) transporter活性および発現解析(mRNA,蛋白),パッチクランプ法によるNa(+) current測定などを行い,細胞培養液へのNa(+)負荷刺激,アンジオテンシンII刺激,あるいは生体での圧負荷を細胞レベルでsimulateする周期的伸展刺激が遠位尿細管細胞に与える影響に対するMAK-V/Hunkの作用について検討を加えた 連携研究者横浜市立大学・医学部・准教授田村功一(HUNK発現解析を担当)
|
Research Products
(2 results)