2012 Fiscal Year Annual Research Report
Klotho蛋白による腹膜機能保護作用のメカニズム解析
Project/Area Number |
22590920
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
佐々木 環 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30187124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 壮八 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00319948)
佐藤 稔 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70449891)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Klotho蛋白 / 腹膜線維化 / 腹膜中皮細胞 / Wnt-signal系 / 形質変換 |
Research Abstract |
CAPD療法中に腹膜は生体不適合性の透析液に曝露され、中皮細胞の露出や、最終的には組織線維症および限外濾過の不全が引き起される。したがって、腹膜中皮細胞の線維化は、腹膜機能低下の規定因子である。中皮細胞の線維形質性形質への形質変換(EMT:epithelial-to-mesenchymal transition)は、腹膜線維化の初期過程において重要な役割を演じている。このEMTにはWntシグナル活性化の関与が明らかになっている。抗老化蛋白であるklotho蛋白はWnt活性抑制作用を有する。我々は、klotho蛋白は腹膜線維化過程において、Wnt-signal系抑制により中皮細胞のEMT抑制を介し、腹膜の線維化を軽減し腹膜の保護作用を発揮するとの仮説を立て検証した。Wnt活性レポーターマウス及びklotho過剰発現マウスを用いて、腹膜中皮細胞剥離による腹膜線維化モデルを作成し、線維化過程でのWntシグナル系活性化とklotho蛋白の腹膜線維化に対する効果を検討した。腹膜線維化モデル作成7日後に再生腹膜の中皮細胞にWnt活性化とαSMA産生増加を認めた。14日後では癒着を伴う腹膜線維化、Fibronectinの増加を認めた。これら障害作成後の経時的変化はklotho過剰発現マウスにおいてその抑制が観察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)