2012 Fiscal Year Annual Research Report
カルシウムダイナミクス異常説に基づく脊髄小脳変性症6型の病態解明
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22590924
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
渡瀬 啓 東京医科歯科大学, 脳統合機能研究センター, 准教授 (30376800)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 遺伝子 / 応用動物 / カルシウム |
Research Abstract |
(1) 蛍光物質Venusを伸長ポリグルタミン鎖を有するCav2.1のカルボキシル末端に融合させた118Q-Venusチャネルを発現するノックインマウス(Sca6-118Q-Venus)について解析をすすめ、以下の結果を得た。 i) イムノブロットにより118Q-Venusの脳内発現は確認できたが、生後7週齢脳切片を用いた解析では蛍光を確認できなかった。 ii) Sca6-118Q-Venusマウスは約9ヶ月齢でに運動失調を発症した。病理学的解析ではプルキンエ細胞(PC)変性・118Q-VenusのPC細胞質内凝集体形成が認められた。従って、Sca6-118Q-Venusマウスは変異チャネル分子をin vivoで可視化するためには有用ではなかったが、既存のマウスモデル(MPI-118Qマウス)と比較して、スプライスアクセプター変異を有さず、緩徐進行性のPC変性を再現するという点でより忠実にSCA6病態を再現していると考えられた。加えて、Sca6-118Q-Venusマウスでは、凝集体形成の検出が容易であり、その形成過程の解析を今後進める予定である。 (2) オートファジーの活性化によりSCA6病態が改善するかどうか検討するために、mTOR経路依存的に、オートファジーを活性化する作用を有するRapamycinを、MPI-118Qマウスに週5回 10 mg/kg x 4週間腹腔内投与し,その効果を検討した。Rapamycin投与群は非投与群と比較して、ロータロッド解析にて有為に協調運動障害に改善が認められたが、病理学的解析ではPC変性・凝集体形成に対して有効な効果は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)